リアルが増えて、唇がワナワナと震えた

↑何度も「利用をご遠慮ください」みたいなメールが届いたが、2020年中にありがたく使わせていただいた。またやってくれないかなー、GO TO。でもこのシステムだと発券までにすごく時間がかかる。想像して。コンサートのチケットみたいなのが32枚よ

前回も書いたが「緊急事態」とは何だろうと思う。
わたしの周囲にコロナに感染した人はいないし、店の営業を止めなければならないほど、人がバタバタ死んでいるという話を聞いたこともない。

わたしの仕事もコロナの影響が大きく、2020年4月から7月くらいまではバッタリと仕事が止まった。その後は企業の「コロナ対策」や「コロナ禍における営業戦略」みたいな仕事があってホッとしたが、1年前の絶望感を思い出すと胸が本当に痛くなる。
ありがたいことに、わたしが多くの仕事を受けている企業が、2020年の春から夏は業績は落ちたものの秋以降は回復傾向にあり、今はむしろ2020年の同時期より業績がよくなっているとかで、すこぶる鼻息が荒い。鼻息フンガーの企業相手にリモートワークなんてチョロイものでは間に合うはずもなく、マスクして顔を突き合わせ「密っ密(みっつみつ)ですな」なんて言いながら打合せをしている。こんな光景をわたしはありがたく受け止めている。

世論調査では「緊急事態を続けた方がいい」と言う人がかなりいるらしいが、きっとこんな人だろう。
●大企業の社員または公務員
●2020年の4月からずっとリモートワーク
●リモートワークがラクだから、ずっとリモートワークを続けたい
●年齢は40代以上
リモートワークがラクなのはわかる。通勤はないし、イヤな同僚と直接顔を合わせなくていいから。ある程度の権限も持てる40代以上の人が多いのではないかと推測する。若い人はリモートワークでは、ヒマというかエネルギーを持て余すのではないだろうか。
だが、人と人との直接の関わりがなくてはあらゆる物事は進まないし、人は成長しない。
わたしはかなり長い間、仕事はあっても直接の打合せなどが少なく、電話やメールだけでやりとりできるような仕事が多くてつらかった。世の中から取り残されている気分だった。
今はありがたいことに、仕事も増えてコロナ禍なのにむしろリアルで顔を合わせることが増えた。そうすると、仕事が少なかった時にはなかったさまざまなトラブルに見舞われる。業者のヒエラルキーでは一番下の弱い立場だからイヤがらせもされる。あまりに腹が立って、マンガのように唇がワナワナと震えて、モノが食べられなくなった日(物理的に唇が震えて食べられなかったのだ)もあった。

だが、わたしはこれでいいと思っている。イヤがらせも人との交流があってこそ。少なくとも疎外感は感じない。
わたしは、若い人たちが、リモートが当たり前、人に直接会うのはハードルが高いと思って欲しくないと思っている。若い人の間では電話をする前にメールで確認するなんていうバカなお作法があるらしいが(もちろん、時間がかかる話ならそんなルールがあってもよいが)、人に会う前にはリモートで確認するなんていうバカなお作法が広まらないことを願う。人と人の出会いは突然だから面白いし、予想外のことが起こるから人は成長するし、商売も繁盛する。

今後は企業の福利厚生の一環としてリモートワークが続くのではないかと思う。週休2日、週1回リモートワークOKみたいな感じで。
最後になるが「リモートワークができないと損」みたいに感じている人も多いようだが、それは違う、とはっきり言いたい。
わたしはコロナ以前から、一人で仕事をしていて、クライアントとは電話やメールの連絡が多いからリモートワークの権化のような存在で、なおかつつきあいは悪いし、人嫌いではあるのだが、それでもたまには出かけないと気が滅入る。イヤがらせされたりしたりしてこその人生だと思う。まあ、つまらんイヤがらせは止めてほしいが、それで世の中がまわるのであれば仕方あるまい。